心と身体に障害を持つ人の日常〜人生紆余曲折〜

震災原発事故被災後にひき逃げ事故の被害者になった人間の日々です

家族3

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ひとりで写っている写真がなかったので全員集合です。我が家にやって来た3番目の子、柴犬の『シバ子』です。

この子は元々、私の両親宅で飼われていた子です。両親が高齢で飼いきれなくなり我が家で引き取りました。

この子を飼うと言い出したのは父です。その時すでに足腰が弱くて杖がないと歩けない状態。しかも軽度認知症と診断されていました。

母も私も猛反対でした。その身体でどうやって世話をするの?散歩は?柴犬は大きくなったら力も強くなるし、誰が面倒見るの?この家に来るのは犬にとっても可哀想だと強く言いましたが、人の意見など昔から聞いた試しがない父は「近所で産まれたんだ。安くしてくれるって言うし、犬の世話ならしてきたから大丈夫だ。」と言って連れてきてしまいました。

案の定、散歩には母が連れて行く事に。

子犬の内は何とか散歩していた母ですが、2才になったある日の散歩途中で不意にシバ子がリードを強く引っ張り、その勢いで母はよろけて足の指を骨折してしまいました。

こうなるともう散歩には連れて行けません。我が家だって毎日通ってシバ子の散歩をするのは無理です。それでも父は「大丈夫だ」と言い続け、シバ子は直径2mにも満たない狭いスペースに犬小屋を置かれて柵で閉じ込められ放し飼いにされていました。

私も体調に波があり、頻繁に顔を出して様子を見てやれず、久々に見に行った時にはかなり衰弱していました。

よく見ると、エサ皿の中にはいつあげたのかわからない状態のドッグフードが入ったまま。水も汚れているしで状態は最悪。

すっかり痩せてあばらが浮き出ているシバ子。毛並みも荒れて、健康状態が気になります。けれど今この家には、この子を病院へ連れて行ける人物はいません。自分の事と父の介助で精一杯な骨折している母には犬まで構ってあげる余裕は無いのです。

それでもなお「大丈夫だ」と言い続ける父。「この状態の何が大丈夫なのか言ってくれよ!」と遂にキレた私。

立って事もままならない母は、食事を作る事すら大変で、私が食卓便を頼んだ。ヘルパーもお願いして掃除に入ってもらう様に言ってもそれは大丈夫と言う父は何も理解出来ていない。認知症だから仕方ないでは済まない状態。このままでは母まで倒れてしまう。せめて気にしているシバ子だけでも我が家に連れて行けないものか…。

家族会議の末、『畑の害獣対策として借りていく』という名目で連れ出し成功。

こうして我が家に来たシバ子。まずは病院へ。獣医さんもビックリの衰弱ぶり。「老犬かと思いました。」と言われるほど。検査結果、シバ子は極度の栄養失調でした。原因は運動不足とストレスだろうと。

教わったフードを与えて適切な運動をさせて、シバ子はみるみる回復してくれました😊

毎日丁寧にブラッシングして接する時間を多く取り、みんなから見える位置に犬小屋を設置。冬は寒いからビニールハウスで生活。繋がれている時も動けるようにリードを長くしてなるべくストレスがない様に工夫しています。

本当は家の中に入れたいのですが、ウチのLとモノ凄い犬猿の仲。しかもずっと外犬だったので家の中に入りたがらないし。だからせめて寒さ凌ぎにとビニールハウスに住んでます。

父は「いつ返してくれるんだ。」と言ってきますが、適当に誤魔化してます。なんだかんだ言っても忘れてしまうので。

介護3の認定受けてる父と、骨折は完治したけど今度は三叉神経の治療中で現在も運転出来ないしフラフラしながら歩いてる母しかいない家ではどうやっても無理ですからね。

そんな訳で、我が家は現在お三方の犬達がガウガウとケンカしながら一緒に散歩しています。ケンカするけどシバ子はLに本気で噛み付いたりしない良い子です。本気出したら一発でアウトですよ、なんせ柴犬対ミニチュアシュナウザーですからね💦

でもシバ子は年上のRには一切手出しはしません。逆にRがシバ子にガウガウ怒ってます。シバ子はLより1才年上なので下には厳しいのでしょう。さすが日本犬、年功序列をわきまえてる😊

 

以上、我が家の家族紹介でした。ただの愛犬自慢とも言いますが…😅